原口健飛の完敗を見て、11年前の絶望を思い出す。

格闘技関連

11月14日に丸善インテックアリーナ大阪で行われた「Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2」

そのメインイベントはRISE前ライト級王者原口健飛とGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオの1戦。

試合前には、原口が世界最強の男にどこまで通用するのか?もしかしたら勝ってしまうのではないか?

そんな淡い期待を抱いたファンも多かったと思います。

大会自体は、中村寛vsYA-MANなど盛り上がりを見せ、興奮と期待が入り混じりメインイベントへ。

結果は・・・

文字通り完敗。

世界最強に挑戦した日本人への期待は淡くも打ち砕かれました。

試合後、原口のYoutubeで共演した青木真也がこう呟きます。

この呟きを見て、11年前の感情を思い出しました。

PRIDE消滅後の日本MMAの状況

2007年にPRIDEが消滅し、やれんのか!を経て2008年DREAMが発足します。

初年度にライト級グランプリが開かれ、DREAMの大黒柱青木真也と、川尻達也を準決勝で下したエディ・アルバレスが激突!する予定でした。

ですが、アルバレスが眼球損傷および眼下底骨折の疑いがありドクターストップ。

リザーバーであるヨアキム・ハンセンが決勝へと進みました。

対する青木は同日の準決勝で宇野薫とフルラウンド(当時は10分、5分の15分間)を戦い抜き満身創痍。

試合も1R 4:19 TKO パウンドで敗北し、エースと期待された男がタイトル奪取に失敗します。

その後青木はウェルター級グランプリの参戦もありながら、ライト級では4連勝し王者ハンセンへの挑戦権を得ます。

Hansen vs. Aoki VTR – DREAM.11

青木はこの試合を終了間際に腕十字を極め悲願のタイトルを奪取。

名実ともにDREAMのエースに君臨します。

ですが、この時点で日本MMAが置かれている状況は厳しい物でした。

PRIDEの中心選手は多くがUFCに移籍し、日本人選手も多くがUFCへと挑戦。

会場にも客入が乏しく、PRIDE時代は世界の総合格闘技の中心だった日本のリングは、MMAの北米のケージに中心を奪われた、という状況でした。

そして2009年大晦日の「廣田瑞人腕折り事件」を経て。2010年青木真也は世界へと打って出ます。

現在Bellator CEOであるスコット・コーカー

彼が当時CEOを務め、DREAMと提携状態にあったStrikeforceへの参戦が決定。

相手はPRIDEにも参戦経験があり非UFC最強とも言われた、Strikeforceライト級チャンピオンギルバート・メレンデス。

この試合は当時は珍しかったネット中継がニコニコ動画で行われました。

日本の格闘技ファンはこの試合を期待を込めながら視聴します。

「青木なら世界と戦える」「メレンデス?やれんのか!で石田に負けたやつだろ?」

私は当時そんなふうに思っていた記憶があります。

試合結果は・・・

青木真也、何も出来ず完敗。

衝撃的でした。

青木真也がタックルを何度仕掛けても切られ、何度引き込もうとしてもメレンデスに潰され・・・

文字通りの完敗でした。

この日、我々日本のMMAファンは日本のMMAと世界のMMAの差を感じた、いや薄々感づいてはいたけど改めて突きつけられたという方が正しいのでしょうか。

しかも絶望的な程の・・・

この試合を経て、2012年にDREAMは活動が止まり、その年青木はBellatorでエディ・アルバレスと再戦。

この試合でもアルバレスに完敗。

その後当時旗揚げして間もなかったONEと契約。

日本MMAにはRIZIN旗揚げの桜庭戦以来遠ざかっています。

絶望より心配

14日の原口vsペットパノムルンを見て11年前の絶望感を思い出しました。

だけどあの時の感情とはまた違う絶望というか、心配が勝っている感情に近い気がします。

この試合ってRISEからしてみたら「天心ボクシング転向後のRISEの顔は原口だぞ」っていう期待を込めたんじゃないかと思うんですよね。

だからわかりやすい世界を連れてきて戦わせた、勝てば儲けものだし負けても善戦すれば原口のRoad to 世界の道筋ができる。

そんな期待を込めたマッチメイクだったんじゃないかと思いました。

RISEの今後、原口健飛の今後に心配と期待を込めて、応援していきたいと思います。

あと天心武尊はどうなった!?

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